交通事故とむち打ちの治療期間

交通事故の被害者になった際、気を付けたいのがむちうちの症状に関するものです。気を付ける、というのは怪我の程度や後遺症などはもちろんのこと、加害者へ請求できる慰謝料のことも含みます。どちらもキーポイントとなるのが治療期間であり、これを意識して行動することが大切です。

交通事故にあった瞬間は、突然のことで驚いていることと、これから起こすべき行動を瞬時に考えなくてはならない状況などから、脳からアドレナリンが出ているので、軽い怪我程度では痛みを感じることは少ないです。そこがむちうちの怖いところで、やるべきことが一通り終わって落ち着いた頃に痛みを発し、治療が遅れると一生後遺症に悩まされる可能性もあります。

そのため、事故直後は全く痛みを感じていなくても、必ず医療機関で診察を受けるようにしましょう。治療期間としては、基本的に完全に完治するまで通うことが大切です。しかし、この症状は痛みは少なくても長引くことが多いものであるため、どれだけ通えば良いか判断が付かない場合がほとんどです。そのため、医師から症状固定の判断が出るまでは、たとえ面倒でも医療機関へ通い続けるようにしましょう。

医師からの治療終了の判断が出るまで通い続けることが望ましい理由にはもうひとつあり、それが慰謝料問題です。交通事故の被害者なので、通院や薬などの医療費は、相手側の保険などから支払われますが、それとは別に、入通院にかかるものや、後遺症に関する慰謝料を請求できる場合があります。これらはそれぞれ条件があり、その中のひとつに治療期間が含まれています。

たとえば、後遺症に関する慰謝料を請求することができる条件として、治療の必要がある場合に継続して治療を行っていること、というものがあるにも関わらず、自己の判断により途中で治療をやめてしまった場合、請求することができなくなる可能性が高くなります。こうなるとそれ以外の医療費は自己負担となってしまい、非常に不利な状況に立たされてしまいます。後遺症によって今後の生活に影響がでないとも言い切れないので、必要最低限の慰謝料は確実に請求することができるように、治療期間中はかならず通院することを心掛けておきましょう。

稀に、医師から治療終了の判断がなされたあとも、症状が出てくる場合があります。その場合には、また特殊な裁判や手続きなどによって費用を請求することになる可能性があることも、覚えておきましょう。